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後ろ髪を引かれる思いです。AM5:45、目覚し時計の音で目を覚ますと、ベルナーオーバーラント最高峰のフィンスターアールホルンが、朝日を反射してピンクに染まっていました。晴れです。私の宿泊している部屋からは、アイガーは木が邪魔で見えません。私はカメラを持ち出し、中庭へ出ました。雲の殆ど無い良い天気で、アイガーの頂にも朝日が淡いピンクの光をなげていました。 高橋さん、木付さんと、昨日から宿泊している女の子、それと私の4人で朝食をとりました。高橋さんは「フィルスト」から「バッハアルプ湖」経由で「ブスアルプ」へと至るハイキング・コースへ、木付さんはユングフラウ・ヨッホへ、女の子は、先日高橋さん、山名さんと共に行ったメンリッヒェンからクライネシャイデックまでのハイキングへ行くとの事です。なんだか羨ましい気分です。しかし、気を取り直して出発する事にしましょう。きょうはまたGPX−600Rに乗れるのですから。 |
日本語観光案内所に、いろいろお世話になったお礼を兼ねて挨拶をしに立ち寄ってから、スピードを出さずにゆっくりとグリンデルワルトを後にしました。危ないとは思いながらも、何度も振り返りながら心の中で遠ざかるアイガーに別れを告げました。明日の朝にはバイクを返さなければならないので、安全策を取ってきょうは一直線にシュリエレンに戻る事にします。インターラーケンを通り過ぎ朝日に輝くブリエンツ湖畔を走っていると、ガス欠で止まりそうになり、幸いにもブリエンツですぐにガソリンスタンドを見つけ、給油。こちらのガソリンスタンドはほとんどの所がセルフサービスで、自分で給油しなくてはなりません。あのどしゃ降りの中を走った国道「R4」を、今日は眩しい陽射しの中を快適に走ります。あの日には気付かなかったのですが、ここに一つ「ブリュニク峠」という峠があります。殆ど気がつかないうちに通り過ぎてしまっていました。 |
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ルツェルンへ向けて気持ちの良い山道を抜けるとルンケルンという小さな街があり、左手にルンケルン湖があらわれます。そこに綺麗な教会がありました。教会の前にバイクを止めて写真を撮っていると、メルセデスに乗った家族が話し掛けてきました。お父さん、お母さんと、兄、妹、弟という組み合わせで、子供たちはみんな礼儀正しく、とても好感を持ちました。中学生くらいのお兄ちゃんはバイクに羨望の眼差しを向けていて、早く免許を取ってバイクに乗りたいと言っていました。この家族はドイツに住んでいて、昨日はルツェルンを観光し、きょうはグリンデルワルトへ、学校は6月半ばから7月いっぱいまで夏休みなのだそうです。 メルセデスはドイツではそんなに言うほど高くはなく、やはり大衆車であるとお父さんは言っていましたが、私はそれでもまだ高いと思いました。それにしても、ボロボロのツギハギだらけのメルセデスなんかや、ヨーロッパではたくさんのメルセデスを見かけます(当たり前ですが…)。 ルツェルンから高速N14に乗り、一気にチューリヒまで行ってしまおうと思ったのですが、あまりの暑さに、すぐにパーキングに入りセーターを脱ぎました。ルンケルンで暑くなりそうだったのでジャケットを一枚脱いでいたのですけども…朝はかなり涼しかったのに、今日は暑い日になりました。 |
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あしたでGPX-600Rともお別れだと思うと、もっと走りたいのですが、思ったよりも早く、PM2:00頃シュリエレンに到着してしまいました。バイクショップFURST近くの安いホテルを探してみましたがありません。シュリエレン駅前のホテルは3つ星みたいなので高そうです。やはりバイクショップ「フュースト」前のホテル「チヴォリ」に決めました。山名さんに「部屋は空いていますか」というドイツ語を教えてもらっていたので、試しに使ってみるとレセプションのお姉さんはペラペラとドイツ語で話し始め、私はまったく理解できずあわあわと慌てふためき、すぐに英語に切り替えました。安易に現地語を使うとこんな目に会います。 しかし、現地の言葉を少し、挨拶や数字、YES、NOくらいは覚えた方が絶対良いと私は思います。とにかく、シャワーなしの部屋にすれば幾分安いだろうと思ったのですが、前に泊まった時と料金が異なっていました。7月になったので宿泊料が上がったのでしょうか。チェックインの後、洗面所で洗濯をしたのですが、水が流れていかず、溜まったままになってしまいました。レセプションに云いに行きましたが、お姉さんは全然理解してくれなかったので部屋まで見に来てもらうと、別の部屋に移る事になりました。 新しい部屋にはシャワーが付いていたのですが、料金は同じでした。ラッキー。きょうは暑い日だったのでシャワーでさっぱりしました。気持ち良いです。それでもなんだかかなり疲れているみたいで、すごく横になりたい気分です。まだ陽も高いのですが、少し横になる事にしました。 |
GPXを借りた日に、日本でバイクのレンタルの予約などでお世話になった山内さんからの手紙をマスターのユークさんから受け取ったのですが、それによると明日、山内さんがバイクショップまで来る予定になっているのですが会えるのでしょうか。 とりあえず、ホテルのレストランで夕食を取り、部屋に戻って早めに寝る事にしました。久しぶりの街のホテルは、山のホテルとはやはり違った印象で私をつつんでいました。 第8日目の走行距離=151.7km | |
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